令和6年度 みどりヶ丘 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 10 28 41 49 98 226 364 891 1402 579
当院の令和6年6月1日~令和7年5月31日に退院した患者さんの入院時での年齢で年齢階級別(10歳刻み)に患者数を集計したものです。
当院では60歳以上の患者さんの割合が87.7%、世代別には80歳台の患者さんが多く、ご高齢の方が多く入院する傾向にあります。

【特徴】
病床数329床(ICU4床、急性期病棟178床、回復期病床106床、地域包括ケア病棟41床)のケアミックス型病院です。
入院後、急性期治療を実施し必要に応じて回復期病棟、地域包括ケア病棟に転棟していただきます。患者さんにあった治療を実践し、急性期治療を終えた後に転院していただくことなくリハビリテーションを当院で実施していただく事ができます。そのため、当該公表の在院日数は、急性期~回復期退院に至るまでの期間を表しており、全国平均と比べ在院日数が長くなっております。
在宅復帰時には、患者さんの「~したい」という気持ちを大切にし、より安心で安全な日常生活を送るため多職種連携を行いながら治療、早期リハビリテーションに取り組んでいます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 147 37.52 20.78 10.20% 87.65
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 55 26.62 16.40 3.64% 85.60
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 34 29.56 13.66 0.00% 84.88
100380xxxxxxxx 体液量減少症 26 27.77 10.26 0.00% 84.73
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上)-処置2:なし 16 55.56 20.06 12.50% 86.06
肺炎や尿路感染症などの患者さんの入院が多く占めています。
みどりヶ丘病院内科では、急性期治療を終えられた後、必要に応じて回復期、地域包括ケア病棟へ転棟していただき、在宅復帰に向けた医療やリハビリテーション、環境調整など多角的なサポートを行っています。長期入院が必要な患者さんには、グループ内の茨木みどりヶ丘病院への転院をスムーズに連携し対応しています。
在宅医療を行っている患者さんの入院もあり在宅生活が難しくなった患者さんを再び在宅復帰できる状態に戻す役割を担っています。
内科の上位5位には入っていまでんが、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、関節リウマチ、糖尿病などの疾患にも対応し入院診療を行っています。
患者さんやご家族と相談し、個々の患者さんに応じた医療を医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリテーションセラピスト、医療ソーシャルワーカー等の多職種で行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99090x 肺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:なし-処置2:9あり-副病:なし 44 3.34 8.10 0.00% 62.91
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 28 4.68 4.54 0.00% 71.43
060335xx0200xx 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし 27 11.04 7.05 0.00% 67.15
060241xx97xxxx 痔核-手術あり 11 2.46 5.38 0.00% 63.64
060150xx03xxxx 虫垂炎-虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 10 4.70 5.32 0.00% 48.30
外科では食道から肛門部まで全消化器疾患に対する外科的治療、化学療法を行っています。
鼠径ヘルニア、腹壁のヘルニアの治療も積極的に行っています。胃がん、大腸がんなどの適応症例での腹腔鏡手術はもちろん、胆嚢摘出術、虫垂炎手術、鼠径ヘルニアの手術においても腹腔鏡手術が大半を占めております。全身麻酔手術症例の7割以上が腹腔鏡下での手術となっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等 115 50.14 25.29 11.30% 84.72
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし 55 41.49 19.16 3.64% 83.27
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-その他の手術あり-処置2:なし 37 18.65 15.41 2.70% 75.51
160760xx01xxxx 前腕の骨折-骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 30 6.87 5.95 3.33% 66.67
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎-手術なし-処置2:1あり 23 2.00 2.56 0.00% 76.78
整形外科では、骨折、靱帯損傷をはじめとする外傷性疾患以外にも変形性疾患、リウマチ性疾患にも対応しています。また、当院の脊椎脊髄外科センターでは、高齢者にも対応できる安心、安全を第一としたトップレベルの脊椎脊髄外科を目指しています。
転院数の少なさから当院治療後、在宅復帰される患者さんが多くいることがわかります。急性期から回復期にわたり切れ目のない治療を行っています。

1位は、大腿骨近位の骨折となり高齢化により骨がもろくなり起こる骨折です。手術を行い術後1日目よりリハビリテーションを開始し安心して自宅へ退院できるよう取り組んでいます。また、人工関節手術に対応しており慢性関節疾患への取り組みも強化しています。
2位、3位、5位は脊椎疾患となります。転院率が低いことから、退院後在宅復帰されているのがわかります。腰部脊柱管狭窄症をはじめ、首から腰部に至る脊椎疾患に対応しております。手術において、MILD(筋肉温存腰椎椎弓間除圧術)、OLIF、XLIF(側方経路腰椎椎体間固定術)など低侵襲で安心、安全な手術を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし 119 39.63 16.89 5.04% 74.83
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫-慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等-処置2:なし-副病:なし 65 17.82 11.90 6.15% 81.95
010060xx99x20x 脳梗塞-手術なし-処置2:2あり-副病:なし 60 33.25 16.94 10.00% 75.42
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置2:なし-副病:なし 51 10.22 7.99 1.96% 74.14
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし 29 11.55 11.90 6.90% 70.03
脳外科では、自宅や施設等で転倒、ベット上からの転落による頭部外傷の患者さんや脳卒中で入院される患者さんが大半を占めます。
脳卒中は、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血に代表される脳の血管障害の総称で、突然発症することが多く、素早く適切な診断と治療を必要とします。
当院の脳卒中センターでは、昼夜問わず24時間体制で救急入院に対応し治療を行っています。

また、当院は回復期リハビリテーション病棟を有しており、他病院へ転院することなく急性期から回復期まで医療を継続できます。患者さんの病状に合わせて急性期から回復期まで途切れることのないリハビリテーションを行い、自宅へ安心して退院できるよう、個々の患者さんに応じた医療を医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー等多職種で行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍-膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術-処置2:なし 26 7.85 6.81 0.00% 76.62
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患-経尿道的尿路結石除去術-副病:なし 24 5.04 5.16 0.00% 63.88
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 22 22.59 13.66 4.55% 83.91
110070xx99x3xx 膀胱腫瘍-手術なし-処置2:3あり 21 3.05 9.78 0.00% 73.29
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等-経尿道的前立腺手術等 12 15.50 7.77 8.33% 75.08
泌尿器科では、生活習慣の変化や高齢化により、膀胱がん、前立腺がんをはじめとする泌尿器悪性疾患が増加しています。
前立腺生検は、確定診断するために必要な検査となります。また、前立腺肥大症などの排尿障害や激烈な痛みを伴う尿路結石などの良性疾患を中心に内視鏡手術、レーザー手術に対応しています。積極的に救急搬送を受け入れ緊急処置、手術、入院による急性期の治療に対応しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患-経皮的冠動脈形成術等-処置1:なし、1,2あり-処置2:なし 54 6.24 4.18 0.00% 77.15
050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 41 25.05 17.33 2.44% 84.07
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 37 43.22 20.78 8.11% 85.49
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他)-手術なし 30 26.47 16.20 10.00% 86.13
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 27 19.41 16.40 0.00% 86.48
循環器内科では、急性心筋梗塞、急性心不全、肺塞栓症などの急性疾患まで広範囲の疾患に対応しています。手術を受けられる患者さんにおいては、必要に応じて術前心機能評価や周術期の全身管理にも関わり、手術に関わるリスクを低減し安心して手術を受けられるようサポートしています。

1位は心筋梗塞や狭心症と呼ばれる虚血性心疾患(冠動脈内腔が動脈硬化のため狭小化し、心筋への栄養状態が悪化する状態)に対する、カテーテル検査および治療です。経皮的冠動脈形成術に関わる症例となります。
2位には近年増加が著しい心不全に対しての入院で、カテーテル検査や治療等を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし 35 38.09 20.78 17.14% 85.17
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置2:なし-副病:なし 34 11.47 8.88 8.82% 78.97
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし 23 6.74 7.60 0.00% 68.52
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症-手術なし 21 24.48 13.66 4.76% 83.71
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし 19 18.05 16.40 0.00% 85.11
消化器内科ではがんの死亡数の上位を占める、胃癌、大腸癌の早期発見、治療につとめています。
上部、下部内視鏡、内視鏡的十二指腸乳頭切開術、早期胃癌や食道癌に対する粘膜切除術など積極的に行っています。
昼夜、問わず緊急内視鏡が、実施できる体制を整えています。当院で治療困難な重症例や難治症例について連携している病院へ速やかな紹介ができるよう体制を整えています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - - -
大腸癌 - 10 10 - - 15 2 9
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - - -
肝癌 - - - - - - - -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
10件未満の症例は(-)で表示しています。
入院時に集計された件数となりますので、外来にて診断した件数は含まれていせん。
上記表は、医療資源を最も投入した傷病名が5大癌の各患者数を表しています。
主病名が5大癌以外がついた場合は、数字には入りません。(転移性○○癌・リンパ節転移等)
当院の集計としては、胃癌 初発14件 再発2件 大腸癌 初発48件 再発45件 乳癌 初発7件 再発1件 肺癌 初発10件 再発1件 肝癌 初発3件 再発1件 となっており、大腸癌の患者さんが多く占めております。

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
UICC:(国際対がん連合)の病期分類です。
癌取扱い規約:日本で編集されている規約で、癌の状態や治療結果を記録する際の約束事を関連学会がまとめた本。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 15.08 53.00
中等症 70 21.00 79.17
重症 31 23.03 84.81
超重症 23 30.87 86.87
不明 - - -
市中肺炎とは病院・施設外で日常生活をしていた人に発症した肺炎をさします。
院内での発症は含まれません。重症度とは身体所見、年齢による肺炎の重症度分類(A-DROPシステム)により、年齢性別や血液中の酸素濃度、脱水症状の有無、意識障害の有無等で0~5または不明に分類しています。数字が大きいほど重症になっていきます。
平均年齢が上がるにつれ重症度もあがっているのがわかります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 285 52.19 77.36 8.50%
その他 21 56.62 79.62 0.98%
この指標は脳梗塞の病型別に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率となります。
脳梗塞では早期診断、早期治療開始、早期リハビリとともに、円滑な急性期から回復期リハビリ病棟への移行により、発症後のADL(日常生活動作)障害が軽減されます。 当院では急性期医療だけでなく、回復期リハビリテーションを担う回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期から回復期、在宅まで一貫した総合的な脳梗塞治療管理に対応しています。
平均在院日数は、回復期リハビリテーション病棟にて入院した日数も含まれております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 32 3.84 7.22 0.00% 69.34
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 28 1.39 4.50 0.00% 72.07
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 14 3.64 3.93 0.00% 68.93
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 10 0.60 3.10 0.00% 48.30
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 10 9.00 26.70 0.00% 80.80
外科の手術では、腹腔鏡下鼠径ヘルニア、腹腔鏡下胆嚢摘出術など腹腔鏡を用いた手技を実施しています。開腹手術を行うよりも傷口が小さく目立たない、術後入院期間が短くなる腹腔鏡下での手術を行っています。腹腔鏡下による緊急手術にも対応しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 125 2.50 48.04 9.60% 82.99
K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 68 2.09 17.13 2.94% 67.75
K0811 人工骨頭挿入術(股) 63 3.90 49.73 9.52% 83.41
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 42 2.05 17.33 2.38% 75.40
K0821 人工関節置換術(股)(膝) 39 2.79 35.56 0.00% 75.03
転倒などにより受傷する骨折観血的手術(大腿)(上腕)が最も多くありました。転位を伴なった骨折については人工骨頭置換術を行っています。
循環器内科と連携し術前に心機能評価を実施し安全に手術がおこなえるか検討しています。また合併症を持っている患者さんにおいても他科と連携しながら入院管理をおこなっています。術後、早期にリハビリテーションを実施しQOLの向上に努めています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 69 0.97 15.55 7.25% 82.03
K178-4 経皮的脳血栓回収術 22 1.64 83.77 18.18% 80.86
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
10件未満の症例は(-)で表示しています。
脳外科では、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が上位となりました。脳と頭蓋骨に血液がたまった状態であり局所麻酔にて施術します。
また、頭蓋内血腫除去術、脳動脈瘤頸部クリッピング術、経皮的脳血栓回収術等にも対応しています。昼夜問わず緊急手術に対応する診療体制を整えています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 26 3.39 4.54 0.00% 64.96
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 26 1.23 6.65 3.85% 76.12
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 18 8.67 12.94 5.56% 77.00
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 14 0.57 8.43 0.00% 74.07
K841-7 経尿道的前立腺水蒸気治療 14 6.86 17.79 7.14% 79.64
膀胱癌の手術が多く実施されています。前立腺肥大症などの排尿障害や激烈な痛みを伴う尿路結石などの良性疾患を中心に内視鏡手術、レーザー手術に対応しています。新しい術式も取り入れており、患者さんの病状に適した手術をしています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 39 1.92 4.05 0.00% 76.67
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 23 2.30 12.57 0.00% 76.65
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 20 0.15 25.95 0.00% 74.40
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 18 0.00 4.11 0.00% 78.11
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 15 7.13 6.20 0.00% 76.87
循環器内科では、心臓、血管カテーテル治療、ペースメーカ移植をおこなっています。カテーテル検査は、局所麻酔下で橈骨部(手首)や大腿部などからカテーテルを挿入し血管の中を通して心臓まで進めていきます。心臓を直接調べることで心電図や心エコー等ではわからない様々な情報を得ることができます。
経皮的冠動脈形成術は冠動脈の狭窄した病変部にガイドワイヤーと呼ばれる細い針金を通過させそのワイヤーに沿ってバルーンを病変部まで届けて、風船を膨らませて病変部を広げます。拡張が不十分な場合、必要に応じて狭窄の再発を抑えるために冠動脈ステント留置をします。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 26 0.77 17.65 7.69% 80.00
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 20 3.85 8.65 15.00% 76.25
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 17 1.00 5.71 0.00% 79.24
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 15 1.00 3.87 0.00% 78.07
K654 内視鏡的消化管止血術 12 0.83 15.67 0.00% 81.50
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術がはポリープ・早期がんに対して内視鏡を用いて切除する治療です。消化管出血の症例もあり、昼夜問わず緊急内視鏡検査にも対応しています。
女性の死因第一位の大腸がんです。消化器内科では早期発見、治療を進めるとともに、女性から検査に抵抗があるという理由をあげる方がたくさんいらっしゃる事から、女性医師、女性スタッフによる大腸内視鏡検査を取り入れています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 12 41.83 52.42 8.33% 83.08
内科では、基本的には手術をすることはありませんが、他科と連携し胃瘻造設術を行うことがあります。
胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)とは、経口摂取が難しい症例や誤嚥性肺炎の危険がある症例に対して、腹壁から直接胃内に到達する経路を造設する手術です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 10 0.27%
180010 敗血症 同一 - -
異なる 70 1.90%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
10件未満の症例は(-)で表示してます。
DIC(播種性血管内凝固症候群)は、さまざまな重症の基礎疾患により全身の血管内で血栓ができる病態の事です。敗血症は、血液が細菌に感染することにより全身に炎症を起こす病気をいいます。
同一とは、入院契機の病名と最も医療費がかかった病名が同一の場合の症例数になります。また、異なるとは、入院契機の病名と最も医療費がかかった病名が異なる場合の症例数になります。
発生率=症例数÷全退院患者数(3688人)を%で表したものです。
手術・処置等の合併症の内訳は、冠動脈ステント留置後再狭窄3件、人工関節脱臼5件、手術創部膿瘍1件、術後出血1件、人工骨感染1件の計11件です。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
552 546 98.91%
 肺血栓塞栓症は、血栓の大きさや血流の障害の程度によって軽症から重症までのタイプがあります。
血栓によって太い血管が閉塞してしまうような重篤な場合には、肺の血流が途絶し、酸素が取り込めなくなり、ショック状態から死に至ることもあります。このため、危険レベルに応じた予防を講じることが推奨されおり、対策として、静脈還流を促すための弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置(足底部や大腿部にカフを装着し、空気により圧迫)の使用、抗凝固療法があります。
これらの予防策は、「肺血栓塞栓症/ 深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン」に則り、発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者が対象となります。

分子 肺血栓塞栓症の予防対策(弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固療法のいずれか、または2つ以上)が実施された患者数
分母 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の 手術を施行した退院症例数
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,401 1,325 94.58%
感染が起こった場所から血液内へ病原菌が侵入すると、病原菌が全身に広がり、菌血症や敗血症という重篤な感染症となります。
感染症に罹患したら、速やかに病原菌を特定し治療に効果的な抗菌薬を選択する必要があります。
血液培養は、菌血症や敗血症を診断する目的で実施されます。
広域抗菌薬を使用する際、投与開始前に血液培養検査を行うことは、適切な治療のための望ましいアプローチとなります。
また、血液培養は、1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療や偽陰性による病原菌の見逃しを防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
本指標は、血液培養を行う際に2セット以上の検査が実施された割合を示しています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
266 248 93.23%
広域抗菌薬を使用し続けると、耐性菌が増え、治療する選択の幅が少なくなります。抗菌薬を適正に使用するためには、血液培養を行い、どのような細菌が原因であるのかを調べることが重要です。
広域抗菌薬を開始する前にどの程度細菌培養同定検査が実施提出されているかを調べることで、抗菌薬が適正に使用されているかを評価します。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
85,488 599 7.01‰
入院患者数に対して転倒や転落が発生した件数を1,000人あたりの比率で示しています。

当院は高齢の緊急入院が多い特徴があります。また、同一患者の複数回転倒や入院1週間以内の転倒がみられるため、転倒発生当日または翌日、及びハイリスク患者には入院3日目、7日目にベッドサイドカンファレンスを行い、転倒転落再発防止及び発生防止策を検討しています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
85,488 10 0.12‰
入院患者数に対して発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒や転落が発生した件数を1,000人あたりの比率で示しています。
インシデント影響度分類レベル3b以上とは損傷レベルの高いもの(手術や大きな処置を必要とする)を指します。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
801 798 99.63%
予防的抗菌薬投与とは現在、細菌感染を起していないが、手術後の感染をできるだけ防ぐ為に、抗生物質をあらかじめ投与することをいいます。対象の手術は全身麻酔または、全身麻酔+硬膜外麻酔となっています。
本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
83,139 59 0.07%
入院患者に対して発生したd2(真皮までの損傷)以上の褥瘡の新規発生率を示します。褥瘡は日々のケアの質に関わり、看護ケアの質評価の重要な指標の1つとなっています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2,809 911 32.43%
栄養管理は全ての治療の基盤であり、疾病の治癒や予後に大きく影響を及ぼします。特に高齢者の栄養管理は入院中の治療やリハビリテーション訓練だけでなく、退院後の生活にも影響を与えます。入院後48時間以内に栄養スクリーニングし、低栄養評価(GLIM基準)を行い、栄養管理計画書を作成しています。早期栄養介入を多職種で行うことで、治療の促進に努めています。今後も多職種によるサポート体制を維持継続して、高齢者の良好な栄養管理を目指します。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
85,488 10,990 12.86%
身体的拘束とは、抑制帯等、患者さんの身体又は衣服に触れる何らかの用具を使用して、一時的に患者さんの身体を拘束して、その運動を抑制する行為のことをいいます。入院日数のうち、身体的拘束を実施した日数の割合を示しています。

当院は、高齢患者が多く入院していることもあり、理解を得られない患者に対して、チューブ抜去等の発生防止のためにやむを得ず実施していることがあります。
毎日、身体的拘束解除に向けたカンファレンスを行い、できるだけ早期に中止できるよう取り組んでいます。
更新履歴
2025/9/25
 初版更新